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札幌に旧校舎を再利用した地域共生・次世代教育施設 人と人をつなぐ場に

開放感のある広々とした空間の「カミニシラウンジ」

開放感のある広々とした空間の「カミニシラウンジ」

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 地域交流と再生をテーマにした「KAMINISHI VILLAGE(カミニシヴィレッジ)」(札幌市厚別区上野幌)が1月23日、オープンする。

壁面にはコンセプトの「Live Together, Love Together.」をあしらう

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 「カミニシヴィレッジ」は、2019(平成31)年に閉校した「旧上野幌西小学校」を再活用した地域共生・次世代教育施設。名称は地元に長年親しまれてきた「カミニシ」の愛称を引き継いでいる。「思いをつなぐ」「学校は学校として使う」という当初からの考え方から、施設内にはドイツの大学で長年使われてきた椅子や、旧学校で使われていた理科室の実験テーブルを作り替えたテーブルを使うなど「学校」の資材を生かし、ストーリーある施設作りを心がけたという。

 第1期の改装工事では「レバンガ北海道」の公式練習場をオープン、第2期に学校法人大藤学園「認定こども園新札幌幼稚園・保育園」を移転開園した。第3期改装では、予約なしで誰でも無料で利用できるパブリックスペースと、グラウンド・体育館・教室など9スペースを有料で開放するレンタルスペースを設けた。

 パブリックスペースには4つの空間を用意。「カミニシラウンジ」では「ここでの新しい物語を紡いでほしい」という思いが込められ、北海道の職人が手がけたソファーのほか、中川町の木材で作ったカウンターなどを設置している。中庭にある「カミニシガーデン」には、いろいろな人が集まる場所となるよう、象徴として「シンボルツリー」を植樹。ツリーは建物と同じ30年強の樹齢を重ねた17メートルのメタセコイアを選んだ。

 1月下旬には「カミニシキッチン」と「カミニシランドリー」がオープン予定。「カミニシキッチン」では、子どもたちの食育にもつながる栄養バランスに配慮した手作りメニューを用意。フェアトレードのコーヒーや体にやさしいノンカフェインなどのドリンクも提供する。「カミニシランドリー」は、さまざまなシーンの「ついで」に利用してもらおうと併設。「家事の手間を少しだけ減らして、その分子どもと向き合う時間を増やしてほしい」という思いを込めたという。全てを「教育」に通じるコンセプトで作ったとも。

 「カミニシヴィレッジ」ディレクターで大藤学園教務局長の大谷壮史さんは「人とつながりながら施設を一緒に作り上げていきたい。なるべくいろんな人たちに、それぞれの思いを抱きながら参画してもらいたい。この場所を使っていろんなことを展開する中で、多様な人が足を運んでくれだろう。いろんな『やりたい』をここで具現化してほしい」と話す。

 営業時間は、「カミニシラウンジ」=9時~21時、「カミニシキッチン」=ランチタイム11時~14時、ドリンク=10時~18時(今後の利用状況による変動に注意が必要)。レンタルスペースの予約は公式ウェブサイトで受け付ける。

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