ドキュメンタリー映画「終わりの見えない闘い」(100分)の上映会が6月11日、「HOKKAIDO×Station01」(札幌市中央区北5西5、TEL 070-8360-5973)で開催される。主催は「映画の空気」。
新型コロナウイルス感染の対応に奮闘する保健所の様子を記録した同作品。2020年春から第3波感染拡大までの約10カ月間、保健所内にカメラを設置し、公衆衛生の最前線に立ってコロナ感染拡大防止に当たる保健師や公衆衛生医、保健所職員たちの奮闘や葛藤、苦悩を描く。
「昨年まで医療職として24年間病院勤務していた」という「映画の空気」代表の小笠原将士さんは昨年11月、シアターキノで開催された上映会で初めて同作品を見たという。「医療職の経験から病院内の現状は理解していたが、保健所職員の奮闘はこの作品を見ることでやっと理解でき、これはより多くの方に見ていただきたいと思った」と話す。
監督の宮崎信恵さんは「新型コロナウイルスの世界的大流行の中で暮らす当事者として、私自身の思いや願いを凝縮させた作品。日頃、あまり縁のない保健所における保健師や職員の感染症対応の姿を通して、コロナが浮き彫りにした課題を皆さんと共有できたら」と話す。「これまで人の目に触れることのなかった、保健所における感染症対応の貴重な記録であり、健康危機時における公衆衛生の在り方を考える手掛かりともなる映像になっている」とも。
上映会後は、札幌市保健所医務・健康衛生担当局長の館石宗隆さんをゲストに招き、特別講演を行う。「札幌市保健所のコロナ対応の現状について」をテーマに、感染拡大時から今の保健所の様子などを話す予定。
15時30分開場、16時上映開始。特別講演は17時40分~。料金は1,500円。