札幌市円山動物園(札幌市中央区宮ヶ丘3、TEL 011-621-1426)が6月3日、営業を再開した。同園は新型コロナウイルス感染拡大のための外出自粛を目的として3月1日から臨時休園していた。
同園は1969(昭和44)年12月、熱帯動物館として開業。今回の休園は通年開園が始まって以来の長期休園となった。
現在のところ、屋内施設の「キリン館」は窓や扉を開放することで動物に影響が出るため閉館。「動物科学館の木の砂場」「サル山の子どもの遊び場」「エゾシカ・オオカミ舎の子どもの遊び場」は子どもの安全を確保するため閉館するなど、全屋内施設は密閉を避けるため臨時休館を継続する。「カンガルー館」「熱帯雨林館」「は虫類・両生類館」「カバ・ライオン館」は建物の形状的に自然換気が困難なため、全面閉館を継続。「こども動物園」では動物を放し飼いしており、動物への感染防止のため、当面の間、閉鎖を継続する。ほかの施設は通常営業を行う。
「寒帯館」「高山館」はユキヒョウ・アムールトラ(9時45分ごろ~16時ごろ)、ヒマラヤグマ(10時ごろ~16時ごろ)、シセンレッサーパンダ(9時30分ごろ~16時30分ごろ)のみ観覧できる。
開園後は新型コロナウイルス感染症対策を徹底。来園者にはマスク着用や手、靴底の消毒を呼び掛ける。咳(せき)や熱がある、体調が悪い、持病がある人、14日以内に海外渡航歴のある人に対して来園自粛を呼び掛ける。
広報担当の湯浅健太さんは「屋内施設閉館により、観覧できない動物がいるなど、来場者に協力を依頼する部分がある。ルールを守った上で楽しく動物を鑑賞していただきたい」と話す。
開園時間は、10月31日まで=9時30分~16時30分(最終入園16時)。第2、第4水曜日休園(祝日の場合は翌日)。8月のみ第1、第4水曜日休園。入場料は、大人=800円、高校生=400円、中学生以下無料。