大丸札幌店(札幌市中央区北5西4)7階ホールで7月24日、「ウォルト・ディズニー・アーカイブス展~ミッキーマウスから続く、未来への物語~」が始まった。
米国カリフォルニア州バーバンクにある「ウォルト・ディズニー・アーカイブス」は、ウォルト・ディズニーとウォルト・ディズニー・カンパニーに関する史料の収集、保存、調査部門として1970年に設立された機関。数千点におよぶ衣装や小道具、400万点の写真資料など膨大なコレクションを所蔵しており、普段は一般公開していない。
同展は日本初の試みとして、2018(平成30)年2月から全国巡回している。今年、スクリーンデビューから90周年を迎えるミッキーマウスにまつわる特別なアートやグッズ、ウォルト・ディズニーの仕事部屋、「美女と野獣」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「アリス・イン・ワンダーランド」ほか、映画作品で実際に使われた各種衣装や小道具、貴重な資料をエピソードとともに、日本初公開を含む約420点を紹介する。
会場入り口近くには同アーカイブスのロビーにある巨大ショーケースを再現。最も古いミッキーグッズである1920年代製のメモ帳や1930年代の腕時計、ミッキーマウスの肖像画などのグッズがずらりと並ぶ。今回の巡回展では、1954年にウォルト・ディズニーがテレビ番組で実際に使っていたミッキーマウスのスクラップブックを、世界に先駆けて日本で初めて公開している。
初日に行われたプレスツアーで、同アーカイブス収集&展示アーキビストのリック・ロレンツさんは「映画『102』で悪女クルエラ・ド・ヴィルが着たドラゴンのドレスは映画では正面側しか撮影していないが、このドレスのベストは背中側のデザイン」と紹介。ほかにも、「『美女と野獣』でエル役のエマ・ワトソンさんが着用したドレスの柄と同様に靴もハンドペイントしている」とスカートをめくって靴を見せる一幕も。「ウォルト・ディズニーのデスクの上に置いてあるベルは、ウォルト氏が忙しくて昼食を食べ忘れるため、秘書がベルを鳴らして昼を知らせた」と話す。
入場時間は10時~19時30分(最終日は16時まで)。入場料は、一般=1,500円、高大生=1,200円、中学生~3歳=800円、2歳以下無料。8月19日まで。