札幌で「フラチナリズム」デビューを懸け単独ライブ よさこいとコラボも

よさこいチーム「粋」とコラボするフラチナリズム

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 昨年末から札幌に移住しメジャーデビューを目指して活動していたバンド「フラチナリズム」が4月10日、ニトリ文化ホール(札幌市中央区北1条西12)で単独ライブを行った。

歌い踊るベースのタケウチさん

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 昨年10月にオリンパスホール(東京都八王子市)を満席にして、メジャーデビューの切符を手に入れたかと思われた同バンドだったが、ライブ終了後「札幌でも2000人規模の会場を満席にすること」という新たな課題が出され、移住することになった。すすきのの外れにあるワンルームマンションでメンバー4人とマネジャー1人で共同生活をしながら、単独ライブの集客と生活費の捻出のためほぼ毎晩、流しを中心に活動していた。

 本番当日までの105日間に北海道内で行った活動は、流し・ライブ・イベント出演187回、ラジオ・テレビ出演25回、新聞・雑誌掲載7回に上る。

 単独ライブは「東京八王子から来た崖っぷちバンドマンの挑戦。ニトリ文化ホール 満席にするまで帰りません」と題し、地元札幌の人々ともコラボ。アクターズスタジオ北海道スターゲート校のスタジオ生、ご当地キャラクター「まりもっこり」(キョーワ)、プロバスケットチーム・レバンガ北海道の折茂武彦選手、よさこいチーム 粋~IKI~北海学園大学、カラオケ館スタッフがステージに登場した。

 ギターの田村優太さんは「流しの最中に『うるさいからやめてくれ』と言われ、つらいこともあったが、今日の日を迎えることができ頑張って良かったと思う」。ドラムの都築聡二さんは「10畳1間の共同生活は厳しかったが、こんなに大勢の人が来てくれてありがたい」。ベースのタケウチカズヒロさんは「北海道の3カ月半、たくさんの新しい出会いがあった。札幌の人との心のつながりに感謝の気持ちでいっぱい」。ボーカルのモリナオフミさんは「知らない土地でゼロから活動をしなければいけないことが死ぬほど怖かったが、夢を諦めずに真っすぐ進めば必ずかなう。皆さんのおかげでこのステージに立てた」と胸の内を語った。

 アンコールを含め2時間以上のライブ終了後、天井から降りてきたスクリーンに「重大発表」の文字に続き韓国移住を思わせる映像が映し出され会場にどよめきが起きた。しかしその後、同バンドの所属事務所・トイル&モイルの岩崎貞文社長が登壇し、累計来場者数が2029人であることが発表され、正式にメジャーデビューが決定した。

 今後は5月23日にオリンパスホール八王子でワンマンライブが決定しているほか、東京や四国のライブを予定する。

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