CAI、大通にカフェ併設の新ギャラリー-麻雀店跡をリノベーション

元麻雀店を解体し、リノベーションした新ギャラリー「CAI02」の企画ギャラリースペース

元麻雀店を解体し、リノベーションした新ギャラリー「CAI02」の企画ギャラリースペース

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 札幌・円山地区で企画ギャラリー、アートスクールを運営するCAI現代芸術研究所(札幌市中央区北1西28、以下CAI)は5月24日、大通にカフェを併設した新ギャラリー「CAI02」(中央区大通西5、TEL 011-802-6438)をオープンする。

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 1995年にオープンしたCAIは、これまでに数多くの企画展を開催し、アートスクールからは多くの若手アーティストを輩出してきた。CAI代表で、自身もアーティストとして活躍し、札幌のさまざまなアートイベントや企画に関わってきた端聡さんは昨年11月、札幌中心部で新たな芸術文化発信基地となる「CAI02」を企画。企画ギャラリーのほか、新たにレンタルギャラリーとカフェを併設し、国際芸術祭の拠点を目指す。

  開設するのは、地下鉄大通駅・1番出口に直結する昭和ビルの地下2階。築約40年の趣のあるビルで、元麻雀店だった空間を解体してリノベーションした。内装は、コンクリートブロックや配管などがむき出しの状態で、「この空間には古い痕跡や記憶がある。その力を壁で覆ってしまうより、むき出しで『時間』というものを感じさせたかった」(端さん)という。

 企画ギャラリーでは、CAIが主催する企画展を展開し、円山のCAI現代芸術研究所との連動企画も予定している。多くの問い合わせや要望により、レンタルギャラリーも新設。端さんは「まだまだ知らない若手アーティストがたくさんいて、生で作品を見てみたい」と話し、若手アーティストの育成・発掘を目指す。

 併設のカフェは、カウンター15席を用意する。カウンターを含めたカフェ空間は、美術家としての自分なりの勘を信じて端さん自らが設計。「インテリアというよりは作品に近い」という。メニューは、コーヒーや紅茶、ビール、ワインなどドリンクのみを提供。「さまざまな人たちが集まり、新しい文化を発信するきっかけになれば」と期待を寄せる。

 5月24日~6月21日は、オープン記念企画展「サッポロ・アート」を開催。「札幌からの新しい創造の発信」をコンセプトに、岡部昌生さんや伊藤隆介さんなど、札幌で活躍する現代美術家、クリエーター18人が出展する。

 営業時間は13時~23時(24日のみ18時オープン)。日曜定休。入場無料。

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