札幌のカジュアルフレンチ「ボナパルト」(札幌市北3条西2)で国際文化交流施設隊「鼎Japan(かなえジャパン)」が和文化体験イベント「和装deフレンチ」を開催した。
「1000人規模のイベントにしたい」と意気込む鼎Japanの代表・原さん(中央)たち(撮影・本間 則章)
札幌で和装や茶心会など日本の伝統文化を発信する活動を行う団体。「和装deフレンチ」は参加者が和装や和を感じさせるワンポイントを服装に取り入れ参加し、講話や和楽器のパフォーマンスなどの和文化を楽しむもの。前身の「ふくの会」から含め今年で5年目を迎えた。今回は過去最多の100人が参加し、にぎわいを見せた。同団体の代表・原芳易さんは「和装ということで平均年齢が高いと思ったが若い方も多く、落ち着いた雰囲気だった」と話す。
イベントでは参加者による和装コンテストが発表された。「ベストカジュアル賞」に選ばれたのは白石兼三さん。父親の浴衣を帯無しで、ベストを羽織り「いかに和装を着崩すか、現在の服装に合わせるか考えた。思ったよりも本気の和装の方が多く、いろんな文化の交流ができて人のつながりもできた」と笑顔でイベントを振り返った。
イベントでは同団体の活動報告も行われた。今後は11月30日、12月1日にショッピング施設「マルヤマクラス」で、来年1月には札幌市交通局の協力を得て円山公園駅の構内で茶心会を開催する予定。同団体の中川賢一さんは「北海道神宮への初詣を和装で行って、良い1年のスタートを切れる方を増やしていきたい」と話す。