俳優・脚本家の宅間孝行さんが主宰する劇団「東京セレソンデラックス」が11月1日~4日、道新ホール」(札幌市中央区大通西3)でコメディー「笑う巨塔」の札幌公演を行う。
結成12年目を迎える同劇団。感動的なストーリーやコメディー要素を含んだオリジナリティーのある作品で人気を集めているが、宅間さんが「さらに発展したエンターテインメントの創造」を目標に掲げ、今年いっぱいで解散を宣言。今回の全国公演で幕を閉じる。
「笑う巨塔」は、2003年に上演した「HUNGRY」のストーリーを軸に新たな演出や時代性を取り入れたコメディー作品。都内の「北町病院」を舞台に政治家やその秘書、頑固なとび職人とその娘、医者、看護師、見舞客などさまざまな人物を巻き込み、「暗転なしのワンシチュエーションで展開する」のが見どころの一つ。
出演者は、宅間さんをはじめ、芦名星さん、斎藤工さん、松本明子さん、デビット伊東さん、金田明夫さんら。「演劇というと堅苦しいイメージがあるのでエンターテインメント性をのある笑いを届けたい」と宅間さん。共演者に関し「まだ稽古は始まっていないが、皆さんモチベーションが高く実力のある堂々たる方たちなので何も言わなくてもでき上がっていくのが理想」と期待を寄せる。今回は金田さんからの話し合いで前作に登場した「富雄」の役を宅間さんが引き継ぐ。「知っている人にはうれしい情報がちりばめられている」とも。
宅間さんは「切ないストーリーの作品もやってきて『コメディーも提示したい』という思いもあり3、4年前から力を入れてきた。最後は笑顔で締めくくりたい」と話し、「『東京セレソンデラックス』という集団が区切りをつけるとき。締めの作品に立ち会えて良かったと思ってもらえるような舞台にしたい」と意気込む。
公演スケジュールはサイトで確認できる。チケットは全席指定で7,000円。問い合わせは「UHB事業部」(TEL 011-214-5261)まで。