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劇団「東京セレソンデラックス」、札幌公演へ-6年ぶりのコメディー作品

昨年の公演作品「くちづけ」のワンシーン

昨年の公演作品「くちづけ」のワンシーン

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 俳優・脚本家の宅間孝行さんが主宰する劇団「東京セレソンデラックス」が9月30日~10月2日、道新ホール(札幌市中央区大通西3)で2度目の札幌公演を行う。

2度目の札幌公演に向け、思いを語る「東京セレソンデラックス」主宰の宅間孝行さん

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 昨年10周年を迎えた同劇団は、1997年「東京セレソン」として旗揚げ。2001年に「東京セレソンデラックス」と改名してバージョンアップし、過去には23作品を発表。「どこか懐かしくて心温まる世界に展開する、笑って笑って最後にホロッとくる芝居」が持ち味で、これまで口コミで来場者を増やしてきたという。

 2007年春「あいあい傘」では初の大阪公演を果たし、同年夏「歌姫」では8500人、2008年夏「夕」では1万2600人、2009年「流れ星」では名古屋にも進出し、東名阪合わせて1万8000人を動員した。

 昨年10月に行われた札幌初公演は、同劇団のファンが実際に公演のために動いたことがきっかけで実現した。札幌の演劇ユニット「TEAM NACS(チーム・ナックス)」のメンバーもブログなどで同劇団を紹介するなど、さまざまな協力があったという。札幌で公演した作品は、知的障害者が暮らすグループホームを舞台に行われる3年ぶりの新作「くちづけ」。動員数は、3日間4ステージで2500人。東名阪札合わせて2万4000人に上った。

 「前回の札幌公演は初めてということもあり最初の動員こそ苦戦したが、4ステージの公演全てがスタンディング・オベーションだった。他の公演でオールスタンディングが見られることはなかなかないので、強く印象に残っている」と宅間さん。「前回は、函館からわざわざ足を運んでくれた方もいた。前回来てくれた方を中心に、確実に札幌の方々も公演を待ってくれているはず。札幌以外の北海道の地域にも足を運び、回を重ねるごとに根付いていきたい」とも。

 今回公演する作品は、寂れた田舎町の温泉旅館を舞台にワンシチュエーションで送るコメディー「わらいのまち」。同作品は2001 年に初公演した「JOKER」をベースとし、配役の関係性などに一部変更があるという。2005年の「FAMILY!」以来のコメディーとなる同作品は、同劇団と東宝がタッグを組み「東宝セレソンデラックス」として公演する。

 出演者は、主宰の宅間さんはじめ、ゲスト出演者のお笑いコンビ「ラーメンズ」の片桐仁さん、俳優の岡田義徳さん、女優の田畑智子さん、コメディアン・女優・タレントとして幅広く活動する柴田理恵さんら。作品の手応えについて、宅間さんは「正直、稽古をするまではこんなに面白くなる予感はなかったが、稽古の初日でもう面白いのがわかった」と自信を見せる。

 「僕らがやろうとしているのは演劇ではなく、娯楽・エンターテインメント。お客さんに泣いてもらったり笑ってもらったり、いかに楽しませるかを一番に考えている。前回は『泣き』の作品だったが、今回は『笑い』がテーマ。当劇団を初めて見る方にとっては、泣きよりも笑い(コメディー)のほうが見やすいのでは」と宅間さん。「笑うことで、がん細胞が減ることだってある。笑うことは体に良いことなので、劇場では感情を開放してもらいたい」とも。

 2度目となる札幌公演については、「期間限定の公演になるので、北海道の皆さんには旭山動物園や遊園地に行くのなら、ぜひ公演を見に足を運んでほしい。当劇団にも動物園のような眼鏡をかけた珍獣や猛獣がたくさんいる(笑)。家族や恋人・友人同士でどこかに遊びに行く感覚、お笑いを見に来るような感覚で気軽にお越しいただければ」とも。

 公演スケジュールはサイトで確認できる。チケットは全席指定で6,500円。問い合わせはUHB事業部(TEL 011-214-5261)まで(平日9時30分~17時30分)。

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