札幌・大谷地駅前通り近くに8月24日、「石臼びき 手打ちそば 三気粒(さんきりゅう)」(札幌市厚別区大谷地東5、TEL 011-894-3337)がオープンした。
「知床鶏の胸肉を使いうま味を溶け込ませた」という「とり南蛮」
「もともとそば好きで、自分で打ってみようと思い、そばの産地である北海道・新得で修業を始め、札幌で独立した」と店主の大関さん。店名は「元気」「本気」「和気」を合わせた3つの「気」と、そばの実を粒に見立て名付けた。
店舗面積は28坪で、席数はカウンター7席、小上がり14席の計21席。店内は「そばを打つ姿が見えるように調理場をガラスで囲いモダンに仕上げた」というカウンター席と畳を敷いた小上がりの和室を設ける。そばは二八の田舎そばで、北海道・鹿追産のそばのみを使う。「そば粉は風味を逃がさないよう低速回転の石臼で毎日ひき、新鮮なそば粉を提供する。丁寧に振るいにかけて殻を除き実だけを抽出して歯応えのある食感を意識して打っている」と大関さん。「鹿追のそばは甘みが特徴。そばが苦手な人も比較的食べやすい味わい」
主なメニューは「かけそば」「せいろ」(以上650円)、「とろろそば」「山菜そば」(以上750円)、「すあげごぼう」「山菜すあげごぼう」「とり南蛮」「とりごぼう」(以上800円)、「とり天せいろ」「とり天そば」(以上900円)、「えび天せいろ」(1,050円)など。
「鶏は知床鶏を使う。柔らかさと歯切れの良い肉でそばとの相性もいい」という。そのほか、「ごま塩にぎり」(2個100円)、「そばいなり」(同150円)、「ミニ親子丼」(300円)などのサイドメニューも用意する。「そば湯はゆで汁ではなくそば粉を溶かして作る。ルチンという栄養素を豊富に取り入れることができるので健康志向の方にはおすすめで、飲み干して行く方も多い」という。
これまでの利用客は年齢層が高く近隣住民が中心。「リピーターも徐々に増え始めた」と大関さん。「若い人にもそばの味や文化を広めたい」とも。
営業時間は11時~15時、17時~22時。水曜定休。駐車場3台。