札幌のストリートスナップを掲載する無料ファッションペーパー「CRAQUER(クラッケ)」が有料季刊誌として衣替えし、その1号が7月に発売された。
札幌のファッション誌「CRAQUER」が季刊誌として販売。中身は札幌の街角でとらえたストリートスナップがメーン
同誌を発行する「404」(中央区南3西2)の店主・菊地さんは「東京に住み外から故郷を見て何か閉塞(へいそく)感があった。ファッションを通じて札幌を盛り上げれば」と札幌のストリートスナップを掲載するフリーペーパーとして昨秋発刊した。当初は週刊で600部、冬期間は隔週で600部。その後、若い世代が制作し続ける息の長い雑誌にするため、有料化に踏み切った。タイトルは「音をたてて弾む、周りを巻き込んで反響する」という意味を持つ。「札幌を中心に老若男女さまざま人たちを巻き込みながら楽しい活動をしていきたい」と菊地さん。
内容は札幌のストリートスナップが中心。スタッフのカメラマンが休日、街を歩き撮影している。専門学生、大学生が中心だが59歳の人をピックアップすることも。「札幌のありのままのファッションシーンを伝えている。好きな人なら年齢は関係なく掲載している」。制作スタッフは専門学生、大学生らの若い世代が中心で、平均年齢は20歳前後。
菊地さんは「若い人の志を大切にする本でもある。広告をとってもほとんどがわたしたちの活動に対する応援というスタンスで感謝している。発展途上でこれからわたしたちの成長もともに楽しんでもらいたい。利益もあまり出ないが少しずつ出せるようにして将来的には規模を大きくできれば」と話す。
価格は280円で、「404」と「Worldケロケロ」(中央区南2西1)のみで扱う。そのほか、大通りや狸小路、美容、ファッション系専門店周辺などでは街頭販売も行っている。