札幌・大通公園で9月19日より、北海道・札幌の「食」をテーマとした「さっぽろオータムフェスト」が初めて開催される。
同イベントは、道内市町村や民間事業者と連携し、札幌を中心に各地の食材やご当地グルメを集めた秋の「豊穣祭」。大通公園でイベントが途切れる秋に「にぎわいのあるイベントを開催したい」(札幌市担当者)と、昨年から有識者や市民、学生などを交え、初開催に向けて懇談会を実施。地域の特産物や料理をPRするとともに、北海道全体・地域間の活性化を目指す。
会場は大通公園5丁目~8丁目間。5丁目会場では、「地産地消のご当地グルメ&ラーメン祭り」をテーマに会期を3期に分けてオホーツクの北見塩焼きそばや富良野のオムカレー、深川のそばめしなどご当地グルメ11品を提供。昨年来場者数3万人を記録した「北海道じゃらん」プロデュースの人気イベント「HOKKAIDOラーメン祭りinさっぽろ」も会場内に登場し、道産小麦麺を使用した道内各地のラーメン15種類を提供する。
6丁目会場では、大通の魅力発信として「食」と「カルチャー」をテーマに、大通地区の商店街や札幌の食べ歩きイベント「さっぽろタパス」とコラボレーション。特設スタンディングバーで参加店が日替わりでワインとタパス(つまみ)を提供するほか、札幌地下街商店街から飲食店や物販店が日替わりで出店。市内の人気スープカレー店の販売コーナーや道産食材を使った北海道シェフクラブ監修サンドイッチの販売、手打ちそばのワークショップなども。野外ステージでは、ジャズやギターの弾き語りなどのステージイベント、「だい・どん・でん!」出演者によるパフォーマンスも予定している。
7丁目会場では、「北海道の酒とつまみ」をテーマに北海道限定ビールや道産のワイン、日本酒、焼酎、道産食材にこだわったつまみを提供。20日・27日限定で北海道洞爺湖サミットに合わせて作られた稀少な日本酒「彩花洞爺」「国酒」の有料試飲会も行う。会場内に「ススキノ&円山コンシェルジュ」ブースを設け、札幌の情報サイト編集長とフードライターがコンシェルジュとしてススキノ・円山エリアの飲食店を紹介。コンシェルジュおすすめの同エリアの飲食店40~50店舗を掲載したガイドブックの配布も行い、会場から市内飲食店への誘導を図る。
8丁目会場では、今年15年目となる「リンケージ・アップフェスティバル」が「さっぽろオータムフェスト」の一会場「札幌大通ふるさと市場」としてリニューアル。これまでは9月第1週末の2日間のみ開催していたが、今年は9月20日~10月5日の毎週土曜・日曜、計6日間に延長。道内100カ所以上の市町村が各地の特産物や加工品、調理販売を行う。
札幌市担当者は「札幌の秋の風物詩として長く根付けば」と話し、継続開催に期待を寄せる。
開催時間は、5丁目~7丁目=11時~20時30分(5丁目のみ土曜・日曜は10時から)、8丁目=10時~18時(日曜は17時まで)。10月5日まで。