札幌の写真愛好家有志らが集まり、定期的に行っている撮影イベント「フィルム一本勝負」が7月18日より、富士フイルムフォトサロン・札幌(札幌市中央区北3西3、TEL 011-241-7366)で同名の写真展を開催する。
「フィルム一本勝負」は、デジタルカメラが主流の中、フィルム1本で街を撮り歩き、撮影したフィルムは即現像。出来上がった写真は入れ替え・選別をせずに、鑑賞会でフィルム1本分の写真をまるごと公開するもの。普段、デジタルカメラで撮影した写真をブログに公開してきた札幌の写真愛好家有志らが「フィルムカメラに挑んでみたい」「本気で写真を撮りたい」と2006年12月からスタートし、これまでに10回開催してきたが、写真展として公開するのは今回が初めて。
参加するのは、乾英男さん、入井直樹さん、上原稔さん、ウリュウ・ユウキさん、佐藤元彦さん、津田暁生さん、山本千尋さん、吉川達也さんの計8人。同展では、6月に小樽で行った「一本勝負」の撮り下ろし作品をメーンに展示。各自36枚のカラー写真と、その中からセレクトして引き伸ばした3枚のほか、これまでの「一本勝負」の中から引き伸ばした1枚、計320点を展示する。
7月19日は、一般参加者を募り「みんなで一本勝負」を同時開催。フィルム一本勝負レギュラーメンバーズ(通称イッポンズ)とともに、札幌駅から大通の駅前通周辺を制限時間内に撮影し、鑑賞会を行う。参加費は2,500円。開催時間は13時~17時30分。15時30分~16時には、メンバーによるギャラリートークショーも行う。
メンバーのウリュウ・ユウキさんは「写真がデジタル化し、携帯電話にまでカメラ機能が搭載されるようになって写真を撮る回数・枚数は増えたが、シャッターの一押しが軽いものになっている気がする。1本36枚の制約、撮り直しがきかないことから生まれる1枚の写真の小気味良い緊張感。それをみんなで見せ合う面白さ。目に見える形で残っていく大切さ。フィルムで撮る写真の力を改めてもう一度みんなで実感、共有できれば」と話す。
開催時間は10時~18時30分。7月23日まで。
富士フイルムフォトサロン・札幌札幌の気鋭写真家が個展「春を迎えに行く」(札幌経済新聞)写真の力で夕張を応援-市内をバスで巡る撮影イベント(札幌経済新聞)伊勢佐木町で「昭和30年代の相鉄」写真展(ヨコハマ経済新聞)南青山にトイカメラ「ロモ」日本初旗艦店(シブヤ経済新聞)