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札幌で訪日外国人向け夜間エンターテインメントショー 7月本格開催目指す

2人の忍者がショーをナビゲート

2人の忍者がショーをナビゲート

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 狸小路商店街のプラザ2.5(札幌市中央区南2西5)で3月11日、札幌夜間エンターテインメント事業のテスト公演が行われた。主催はJTB北海道(中央区)。

ステージ上で着付けをする「着付け舞」も披露

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 同公演は増加する外国人観光客を対象にした夜間エンターテインメントショー。札幌市が外国人観光客を対象に実施したアンケートで「食事や買い物以外の札幌の夜の楽しみが少ない」「日本の伝統文化を見たい」という声に応え、昨年夏ごろに同事業を発足したという。11月に簡単なテスト公演を行い、今回は現代風のアレンジを加えて2回目の公演を行った。

 出演者はすべて道内在住のアーティストで、アイヌ古式舞踊(アイヌ・アート・プロジェクト)、忍者ショー(ツインズドラゴン)、三味線曲弾き(佐藤俊彦流三絃会・佐藤文彦)、着付け舞(小林豊子きもの学院)、太鼓や尺八、アイヌのムックリなどの音楽セッション、空手演舞(空手家・宮本毅さん、浜口英也さん)、YOSAKOIソーラン(芸団 結海衆)など、全9プログラム約50分で構成。舞台演出は鷹の羽辰昭(たかのはたつあき)さんが担当した。

 観客は札幌商工会議所、狸小路商店街、札幌観光協会などの協力で、中国や韓国、タイ人など外国人50人を招待したほか、札幌市内のホテルなど旅行業界および全国のJTBグループから視察に訪れた全140人が内覧した。

 公演がスタートすると札幌の四季や歴史を紹介する英語のナレーションが入った映像が流れ、2人の忍者が登場してショーを進行。アイヌ古式舞踏のときにはアイヌの歴史文化を、着付け舞のプログラムのときには「未婚の女性が振り袖を着る」など日本文化についての紹介も加えられていた。公演フィナーレでは、出演者が観客をステージに誘い、YOSAKOIソーラン演舞で盛り上げた。

 このような取り組みは、JTBグループの中でも初めての試み。札幌のテストケースがうまく行けば全国のそれぞれの地域に合わせてアレンジして展開していく可能性もあるという。

 観光戦略担当部長 観光マーケティング戦略室長の萩野隆二さんは「今回の内覧会の結果を反映させてよりよいプログラムにしていきたい。この事業を札幌観光の滞在時間の増加と宿泊客・リピーター増加につなげ、札幌の新たな魅力として世界に発信できれば」と話す。

 ショーの開催頻度や料金、プログラムの詳細を含め、今年7月を目標に開催準備を進める。

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