札幌の天然酵母パン店、無農薬小麦粉でパン製造 披露コンサートも

オーナーの柴田さん(左)と「ブーケ・ド・コラソン」の工藤さん(右)

オーナーの柴田さん(左)と「ブーケ・ド・コラソン」の工藤さん(右)

  • 0

  •  

 パンとケーキの店「ショコラ」(札幌市中央区南8条西23、TEL 050-5898-8192)が2月、同店で使っている小麦粉を全面的に無農薬小麦粉はるきらりへ切り替えた。

はるきらりを使った「フランスパン」

[広告]

 以前から北海道産小麦粉、白神こだま酵母、天然酵母、天然塩を使って発酵させたパンや小麦粉アレルギーの人のために米粉だけを使ったパンやケーキなど、こだわりのパンを製造してきた同店。オーナーの柴田真琴さんは完全無農薬の小麦粉を提供してくれる生産者を探していたが、生産量が少ないなどの理由で、これまで切り替えることができなかったという。

 小麦粉の調達先はファーム田中屋(石狩郡新篠津村)。土づくりを中心にしたクリーンな農業にこだわり、3年以上化学肥料や農薬を使わないなど厳格な規定をクリアした証しである「有機JAS認定」の小麦をはじめ、「特別栽培米」などを生産している農家。柴田さんがたまたま参加した玄米酵母水の講座を通じて生産者の田中哲夫さんと知り合ったことが仕入れのきっかけとなった。

 「これまで使っていた小麦粉よりも割高だが価格は据え置く」と太っ腹な柴田さん。完全無農薬の小麦粉に切り替えたことはフェイスブックで告知した程度だが、ネットで検索して同店を訪れる購入客もいるという。常連客の工藤さんは「以前よりも小麦粉の粒が細かいため、きめ細やかで口当たりが柔らかくなった」と新しいパンの感想を話す。

 3月6日、パンの披露と試食会を兼ね、同店の客でフルート奏者の工藤久巳さんら「ブーケ・ド・コラソン」のメンバーが謝肉祭をテーマにした語りとクラシック音楽の演奏会「ハルキラリ Springコンサート」を開く。コンサート後はピザパン、アーリオオーリオ、シナモンロール、クロワッサン、ぶどうパン、豆パン、オレンジパン、石臼焼き全粒粉パンを試食できる。会費2,000円(要ワンドリンクオーダー)。12時30分開場、13時開演。要事前申し込み。

 営業時間は8時~17時。日曜・祝日定休。

札幌経済新聞VOTE

コンビニでおにぎりを買ったら…

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース