札幌テレビ塔(札幌市中央区大通西1)1階で10月1日、外国人向け観光情報窓口「SAPPORO TOURIST INFORMATION」インフォメーションセンター(TEL 011-215-0828)が案内業務を始めた。運営はH.I.S.グループのジャパンホリデートラベル(大阪市)。
施設面積は22坪。相談カウンター6席、窓際に自由に使えるカウンター4席、ソファ席を設けフリーWi-Fiを用意する。同施設には英語・中国語。タイ語などの外国語で対応できるスタッフを配置し、札幌を中心に北海道に訪れた外国人観光客をサポートするほか、日帰りツアーなど商品開発にも力を入れていく。北海道の魅力を伝える専用ブースでは、道内各地の特産品の委託販売も行う。Wi-Fiルーターの貸し出し、観光チケットの販売、飲食店の予約手配など幅広いサービスを展開する。初年度の案内人数は10万人を見込む。
同社は、中国市場に重点を置いた訪日旅行客向けサービスとして、成田・羽田・新千歳・中部国際空港に案内カウンターを置いているが、札幌市内にインフォメーションセンターを置くのは今回が初めて。
ゴ・イクヤス社長は「中国からの訪日観光客は団体ツアーで訪れるイメージが強いが、宿泊費の高騰や観光バスの確保が難しくなってきた背景もあり、個人旅行との料金格差がなくなってきた。今後も個人旅行者の増加が見込まれるため、旅行客のサポート拠点を設けた。旅行客に札幌の魅力を発信するだけでなく、インバウンド観光に対応する札幌の飲食店へのアドバイスや土産開発などにも貢献していきたい。地域の方々も気軽に相談して当センターをアンテナショップとして活用してほしい」と話す。
営業時間は10時~18時。