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札幌・赤れんがテラスに「創造の場」-まちの交流拠点に

眺望ギャラリー「テラス計画」のフロア全景

眺望ギャラリー「テラス計画」のフロア全景

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 札幌駅前通まちづくり株式会社(札幌市中央区北3西3、TEL 011-211-6406)が8月28日にオープンした赤れんがテラス5階にある眺望ギャラリー「テラス計画」の運営を始めた。

オープニング企画展「はじまりのことば展」の様子

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 屋内70平方メートル、屋外50平方メートルあり、屋内ギャラリーは、高さ2.5メートル×幅9メートルの壁面とワークスペースを持つ。窓側にある棚は「フライヤー図書館」として活用し、札幌や北海道、全国各地で行われている展覧会やイベント、芸術文化施設やまちづくりに関するフライヤーやDMを置く。

 ギャラリースペースとしての営業時間は10時~20時だが、オープン前後の時間にビジネスパーソンを対象とした勉強会や講演会、ワークショップなどを運営していく。ここで美術や映像、建築、デザイン、絵本などの展示会を定期的に開催するほか、多くのアーティストやデザイナー、学生、ビジネスパーソンらが自由に交流して札幌らしい生活や芸術文化の計画や提案が生まれる「創造の場」として活用していく予定。

 同スペースは札幌で活動する若手アーティストやデザイナーなどが参画するテラス計画実行委員会と協力しながら運営する。現在はメンバーが注目するさまざまな分野で活躍している人々から始まりの言葉を集めたオープニング企画展「はじまりのことば展」を開催している。上田文雄札幌市長や赤れんがテラスの内装デザインを担当した清水卓さん、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を担当した大友良英さん、彫刻家・多摩美術大学学長の五十嵐威(たけのぶ)さんなどの言葉がギャラリースペースを飾る。

 同施設を企画・建設した三井不動産、日本郵便が、同社に運営を働きかけて誕生したスペース。企画当初は赤れんがテラスから見える北海道庁の庭や赤レンガ庁舎などの景観を多くの市民や観光客に楽しんでもらうフリースペースを想定していたが、さらに有効活用できればと考え同社に運営・管理を依頼したという。

 同社は昨年7月13日から12月28日まで半年間限定で、空ビルの一室をリノベーションした交流の場「越山計画」(中央区)を運営。カフェ機能を併設した空間で、ギャラリー、イベント、ワークショップなどのイベントを65回実施し4887人の来場者があった。三井不動産の担当者が、同所を打ち合わせの場として利用したことがきっかけで声を掛けられたという。

 「越山計画」から引き続き駅前通地上部のにぎわいを創出することを目的に活動している同社取締役総務部長の白鳥健志さんは「ギャラリーやスペースの使い方は実行委員会と協力・運営しながら、地元の人に利用してもらえるように工夫検討していきたい」と意欲を見せる。

 「はじまりのことば展」の時間は10時~20時。無料。同月28日まで。

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