北海道発のアイドルキャラクター「北乃カムイ」をラッピングしたタクシーのお披露目式が8月25日、オリジナルステッカーデザイン制作を手掛ける「スピンデザイン」(札幌市北区新川4条19)で開催された。
北海道をPRする「北海道育成アイドル」として今年4月1日に誕生した同キャラクター。北海道発のボーカロイドキャラクター「初音ミク」を描いたイラストレーター・KEIさんが作画を手掛けた。「半年間でツイッターのフォロワー、フェイスブックのいいね!を計3万集めること」を正式なアイドルデビューの条件として課せられ、2013年8月26日現在、合計1万3000を超えるフォロワーといいね!が集まっている。
同車は、札幌で「痛車仕様のタクシー(通称=痛タク)」やタクシーのボディーでアートを表現する「アートタクシー」を運行する「長栄交通」(北区)が「合計1万以上のファンを集めたら北乃カムイ仕様のラッピングタクシーを作る」という約束をしたために作られたもの。ボンネットにはKEIさんが描いた公式の北乃カムイの絵をあしらい、左右側面と天井などには、事前にファンの応募により集めた作品の中から選ばれた絵を採用。応募者それぞれのタッチで描かれた北乃カムイがラッピングされている。「北乃カムイは国内だけでなく世界中にファンがいて、イラストや動画を作って公開している人も多い。道内企業で道内の活動を応援して盛り上げたい」と長栄交通の竹内さん。「一般応募による絵を採用することでクリエーターの方たちが作品を披露する場になり、知名度を上げてスポットが当たったりするきっかけにもなれば」とも。
当日は北乃カムイのファン、通称「カムラー」約60人が集まり、中にはコスプレ姿の女性、東京から駆け付けた熱心なファンも。「痛車というよりは『GT300』のようなスポーツカーのようなかっこいいイメージに仕上げた」(竹内さん)。車の内装、車内で流れるテレビ映像もファンが手掛けた。
8月31日・9月1日に芸術の森(南区)で開催されるイベント「札幌マンガ・アニメフェスティバルきたまえ↑2013」で展示され、9月2日から札幌市内を中心に運行予定。