今年1年、札幌の顔となるスイーツを決めるコンペティション「さっぽろスイーツ2008」のグランプリが決定し、3月7日、札幌グランドホテルでグランプリ発表会とともに表彰式が行われた。
2006年に始まった同コンペティションは、札幌市をはじめ、札幌商工会議所、札幌洋菓子協会、札幌観光協会の4団体で構成する「さっぽろスイーツ王国推進協議会」が企画し、今年で3回目。札幌、札幌近郊の洋菓子店のオーナーパティシエとプロパティシエを対象に作品を募集。グランプリ作品のレシピを協議会会員店舗に公開し、その年の「さっぽろスイーツ」としてレシピを元に個性を加え、各洋菓子店で製造、販売する。
3回目となる今回の作品応募数は70作品。書類選考を通過した25作品の中から食味審査でグランプリ1作品と入賞作品4作品を決定。今回グランプリに選ばれたのは、「パティスリー アンシャルロット」のオーナーパティシエ・吉本晋治さんの「サミットさっぽろプリンパイ」。産業廃棄物として処分されるホエー(乳清)をプリンの素材として活用している点が評価されたほか、北海道洞爺湖サミットが開催される今年、環境保護、食資源の活用という意味からも、審査員全員がグランプリにふさわしいと判断した。
グランプリを受賞した吉本さんは「以前、チーズの勉強会に参加した時にホエーの話を聞き、味わってみたいという好奇心から取り寄せたのが今回の作品のきっかけ。こういう使い方もあるという提案として制作した」と話す。
「さっぽろスイーツ2008」に選ばれた「サミットさっぽろプリンパイ」は、4月1日より協議会加盟店で一斉販売を予定している。
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