国内最大規模となるジャズフェスティバル「サッポロ・シティ・ジャズ」が7月21日~8月5日、札幌芸術の森や中島公園など札幌市内7カ所で開催される。
同イベントは、1999年から札幌芸術の森野外ステージで行われていた「サッポロ・ジャズ・フォレスト」やその他のジャズイベントを一本化し規模を拡大したもの。近年、増加傾向にあるジャズに対する北海道の地域ニーズを背景に、ジャズを通した札幌の街づくりや新たな観光資源の開発を目的に、さまざまな場所でジャズに親しめる環境づくりを進める。
全国的にも注目されるのは、日本で初めての映像投写式テントを設けたライブイベント「ホワイトロックミュージックテントライブ」(7月21日~8月4日)。テント全体が特殊スクリーンで、テント内外に映像が映り、テント全体が巨大なオブジェとなる。590平方メートルの会場内に約500席を用意したレストラン&バーでは、ライブと映像を見ながら道産食材を使用した料理やドリンクを楽しめるという。
そのほか、全国のプロ・アマミュージシャンが市内各所でライブ・パフォーマンスを行う「パークジャズライブ」(7月28日・29日)、出演者が子どもたちにジャズ演奏を指導する「ワークショップ」(日程未定)、大黒摩季さんやマリーンさんら4組のビッグアーティストが札幌芸術の森野外ステージに集結しフィナーレを飾る「ノースジャムセッション’07」(8月5日)も予定。
市民ボランティアスタッフの募集には、10代~70代の幅広い年齢層から約350人の応募があった。実行委員会担当者は「どのように市民との取り組みをしていくかが課題だった」と話している。
会期中の動員数は約6万人を見込み、来期は15万人を目指すという。今後は、カナダのモントリオールのジャズフェスティバルと協力するなど、国際交流やジャズとアートの融合なども計画している。「札幌市民が音楽を楽しめる機会を創造するだけでなく世界中に発信し、『札幌=音楽の街』にしていきたい」(実行委員会担当者)と抱負を話す。
「ホワイトロックミュージックテントライブ」の詳細情報については随時ホームページにて更新、「ノースジャムセッション」前売りで椅子指定席=5,250円、芝生自由席=4,200円(税込み)。チケットは全道サンクス及び実行委員会事務局で発売中。