日本ミシュランタイヤ（東京都千代田区）は4月10日、札幌駅前通地下歩行空間で4月20日に発売される「ミシュランガイド北海道2012特別版」出版記念パーティーを開き、掲載店舗を発表した。

©「ミシュランガイド北海道2012特別版」

　ミシュランガイドは自動車の黎明（れいめい）期だった1900（明治33）年、安全、快適に遠くまでドライブを楽しむための情報をまとめた小冊子として発刊。初版には、タイヤの使い方と修理方法、市街地図のほか、ガソリンスタンド、ホテルと自動車修理工場などの実用的な情報も記載し、1920年まで無料で配布していた。同社は毎年、全世界90カ国以上で約1000万部の地図、旅行ガイド、レストラン・ホテルガイドを発行する。

　今回北海道内で掲載される店舗・施設は、レストラン475店、ホテル133店、旅館が91店の計699店。「3つ星」を獲得した掲載店は、札幌市内の「鮨 田なべ」（中央区南5西3）、「日本料理 温味（ぬくみ）」（南3西3）、フレンチレストラン「モリエール」（宮ヶ丘2）の3店と洞爺湖町のフレンチレストラン「ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン」の4店。13店が「2つ星」、52店が「1つ星」を獲得したほか、「3,500円以下で食事ができるコストパフォーマンスに優れた店」として掲載される「ビブグルマン」を獲得したレストランが121店、星とビブグルマンはつかないが同書調査員が「おすすめ」するレストラン288店を掲載する。

　同書には、うどん、カレー、串焼き、ジンギスカン、豚丼、豚肉料理、焼き肉、洋食、羊肉料理、ラーメン、スペイン料理、ピッツァなど新しいカテゴリーも加えた。

　「北海道は私にとって非常に思い入れが深い土地。車社会であり、特に冬には過酷な道路状況になる北海道は、ミシュラングループのタイヤ研究開発、さらに日本ミシュランタイヤのタイヤビジネスにおいても非常に重要な土地。そのため、この地でミシュランガイドを刊行できることを非常にうれしい」と同社デルマス社長。「ミシュランガイドを片手に広大な北海道の大地をドライブしながら、素材も調理もサービスも一流のおいしい北海道を堪能していただければ」とも。

　価格は2,310円。