東日本大震災へのチャリティーの一環として、ファッションイベント「札幌コレクション」に出演する札幌出身のモデルらが市内で街頭募金を行った。
北海道最大級のファッションイベントで、今年で5回目を迎える「札幌コレクション」。同イベントに関連したチャリティー活動を「Stand by … Project」と題し、街頭募金やチャリティーライブ、チャリティーTシャツ販売などで被災地への支援活動を行い、収益などを札幌市共同募金委員会を通して全額寄付する。街頭募金は今月PIVOT前(1日)、大丸札幌前(8日)、札幌パルコ前(15日)で行われ、各日10人前後のモデルらが募金を呼びかけた。
「札幌コレクション自体の中止も考えられたが、ファッションは人を笑顔にするもの。物資などの物理的な支援はもちろん明るい雰囲気や元気も届けたいと思った」と実行委員会・広報担当の阿波加さん。「モデルたちも何かしたいと思っていたようで、自分たちにできることが見つかり喜んでいた。モデルたちと同じ世代の若い女の子の募金が多く見られたこともうれしかった」
募金した人は「私自身札コレのファンで、イベントに行くと元気をもらえる。札コレ開催とともに支援もできることは被災地へパワーを送ることにつながる。イベント開催は北海道経済を盛り上げることにもなると思うので、暗いムードを払拭(ふっしょく)し盛り上がってほしい」と期待を寄せていた。
「募金活動は自分にとって初めての経験で、多くの人が応援してくれることに感動した」とモデルのyukieさん。「震災後は、事前のプレショーなど札コレ関連イベントの中止もありショックだったが、このような機会を与えられたことにやりがいを感じる。先の見えない不安はあるが、自分にできることとして、ファッションで気持ちを盛り上げたり元気を与えたり笑顔を届けたりできれば」とも。
次回募金は今月22日、「4丁目プラザ」(札幌市中央区南1条西4)前で予定する。