札幌エクセルホテル東急内の和食「からまつ」(札幌市中央区南8条西5、TEL 011-530-3302)は現在、「睦月の会席」プランを提供している。
同店の板長を務める工藤信義さんは1966(昭和41)年、21歳で金沢料理「泉屋」に入社。そこから和食一筋38年、腕を磨いたベテランの料理人。工藤さんの料理を求めるフアンやリピーターも多いという。「当時、『これからはテレビの時代』と考え東京の放送技術の専門学校に通っていたが、アルバイトしていた料理屋で調理する方が楽しくなってしまい、学校をやめてこの世界にはまっていった(笑)」と工藤さん。「『食』を作ることや、お客さまの反応を見るのが魅力的だった」とも。
月や節目にさまざまなコースを企画する同店。1月の「睦月の会席」は、「先付」「前菜」「造り」「焼物」「煮物」「揚物」「吸物」「御飯」「香の物」「水菓子」の10品のコース。「エビやウニなど新年らしい食材はもちろん、人の顔ぐらいの大きさがあり、辛みが少なく甘みの強さが特徴の『天王寺カブ』や緑の色味が鮮やかで見た目にアクセントを入れる『千社唐(ちしゃとう)』など、旬の食材を意識して使った」。食材はなるべく道産食材にもこだわるという。「道産食材は鮮度も味も抜群。『北海道から北海道の魅力を伝える料理』を提供したい」とも。
そのほか「新筍木ノ芽和え」「菜の花雪花和え」(以上500円)、「海老芋田楽」(800円)が工藤さん「1月のおすすめ」。「旬の食材はリーズナブルにおいしく楽しめる。酒のつまみなどには最適」と話す。
「『会席』というと敷居が高いと思われがち。接待や記念日のほか普段使いにも気軽に利用してほしい」と工藤さん。「一度お越しいただき当店の魅力を感じるきっかけになってほしい」とも。
「睦月の会席」は1人5,800円。営業時間は17時30分~21時30分(会席は20時30分まで)。火曜定休。1月31日まで。