札幌・ススキノに「北海道食祭市場 根室花さ季」（札幌市中央区南5条西2、TEL 011-522-7571）と「旬鮮菜果シリエトク」（同、TEL 011-206-9151）が9月1日、同時オープンした。席数はともに140席で、経営は平成エージェンシー（南7条西4）。

藤由社長が自信を持って提供する花咲ガニ

　根室でホテル経営などを手がける同社社長の藤由幸久さんは約10年間東京で過ごした後、地元の魅力に改めて気付いたという。「根室の食を通して正しい文化、情報を北海道の中心地・札幌から伝えていきたい」。調理スタッフは実際に根室で研修をさせるなど徹底した。店内モニターでは、藤由さんが自ら撮影・編集した景色などを流している。

　主に海鮮料理を提供する「花さ季」はエントランスに桜並木をあしらった。店内では季節感を照明で演出している。主なメニューは「根室直送特選花咲蟹浜茹で」（2,500円）や「根室産花咲蟹の鉄砲汁小鍋」（650円）など。物販コーナーも設け、昆布（380円～）、昆布しょうゆ（450円～）など歯舞漁業組合の商品やオランダせんべい（280円）などを販売する。

　アイヌ語で「知床」を意味する「シリエトク」では道産野菜を使ったイタリアンなどが中心。「道東産蝦夷鹿肉と季節野菜のしゃぶしゃぶ」（1,740円）や知床産鶏モモ肉のグリルガーリック風味（880円）などを提供する。

　藤由さんは「根室の海鮮など直送で用意している。来店した時は、最初にカニを食べてほしい。太平洋とオホーツク海の両方を見渡せる土地でとれた素材の魅力を味わっていただければ」と話す。

　営業時間は両店とも17時～24時。日曜定休。