札幌・中央区を中心に飲食店経営を手がけるテスカンパニー(札幌市中央区南3西2)は9月11日、すすきの駅近くのジャパンランドビル1階のエスニック料理店跡地に新スタイルの日本食店「NIPPON酒樓 玉兎(たまうさぎ)」(中央区南5西5、TEL 011-520-5151)をオープンする。
同社は、アジアブームの沈静化やすすきのの酒離れを背景に8年間営業してきたアジア・エスニック料理店「ホアンタム」を7月に閉店、跡地での新店舗展開として長く続いている「和食ブーム」に着目した。中でも、創作和食や素材にこだわった和食などの「和食料理店」でなく「日本を新解釈でとらえた」(同社)という「ニッポン食」を提供する店として、同社のほか企画会社のアウラ(中央区大通東7)やデザイナーとともにプロジェクトチームを結成し、コンセプトメークなどを一から手がけ店舗開発を行ったという。
昔、すすきのに「赤線」があったことから店内内装は「江戸吉原」をイメージ。黒と赤を基調とした店内は、映画「さくらん」と「日本伝統様式」を取り入れ現代風にアレンジし「『色気』と『粋』にこだわった」(同社)という。日本傘や札幌の芸妓13人の名前入り「京丸うちわ」などをディスプレーしたほか、壁にはめ込んだ円形の水槽、市松の窓飾り、照明などさまざまな個所に工夫を施している。店舗面積は90坪で、テーブル席を中心に97席を設けた。
メニューは、「名古屋人は偉い!そして旨い!天むす」(380円)、「博多鉄鍋餃子」(680円)、「仙台から盛岡まで人気の味 盛岡冷麺」(800円)、「京都水菜のハリハリ鍋」(1,200円)など全国47都道府県の料理とアルコールを用意している。ドリンクは、日本酒や九州地方産を中心とした焼酎、「紀州のレモン炭酎(酎ハイ)」(500円)、徳島の「無添加すだち酒」(500円)、愛媛の「蔵元の梅酒」(500円)、「福岡県産永田農法『カシスみかん』」(600円)などのほか、古酒、果実ジュースも。
そのほか、店内には「会話を楽しむ空間」として屋台風のスペースを設け、おでんとモツ串のみを提供する。営業時間は18時~翌4時(日曜・連休最終日は0時まで、祝日・連休前の日曜は翌4時まで)。