札幌市内を含め北海道で26店舗を展開する菓子総合店「もりもと」（本店＝千歳市）は7月8日から、お笑いコンビ・雨上がり決死隊の蛍原徹さんとタカアンドトシが考案した「北海道野菜いっぱいゼリー」の販売を始めた。

　1949（昭和24）年に創業した同店は、北海道の良質な原料・素材を使用した和洋菓子・パンを販売。「お菓子のアミューズメントパーク」を目指し、和・洋・パン職人がこだわって作った商品を並べる。本店のある千歳市をはじめ、札幌エスタ店（中央区北5条西2）、大丸札幌店（北5条西4）、札幌山の手店（西区山の手3条6）など、札幌市内に17店舗、北海道内に全26店舗を展開する。

　今回販売を開始したゼリーは、HTB（北海道テレビ放送）の深夜バラエティー番組「このへん!!トラベラー」とのコラボ企画第2弾。第1弾では北海道ならではの味わいに仕上げた「北海道牛乳クリームパン」「十勝あずきワッサン」「まりも」の「はかり売りパン」3種を販売した。

　今回は「北海道らしいゼリーはどんな味？」をテーマに、番組ナビゲーターの蛍原さんとタカアンドトシがアイデアを提案。同店が何度も試作を重ねた結果、形になったのは「ジンギスカン味」「トウモロコシ味」「野菜味」の3品。試食の結果、一番人気だった野菜味のゼリーの商品化が決まった。ニンジンをはじめ、トマト・カボチャ・セロリ・アスパラなどの北海道産野菜を使う。

　同店製造部部長の森本さんは「はじめは味がまとまらず途方に暮れたが、何度も何度も試作を重ね、味を研究した。野菜の味がしっかり出て、後味がさわやかになるようなゼリーを目指すことに決めた」と話す。

　「当店で野菜を使ったデザートといえば『太陽いっぱいの真っ赤なゼリー（トマトゼリー）』」。野菜デザートに抵抗が少ない当店だが、これだけの種類の野菜を使ったゼリーは野菜を増やすと青臭くなり、味のバランスをとるのに苦労した」と商品開発時の苦労を振り返る。「最後にバランスを保つキーになったのが独特の香りと味のセロリだった。新鮮セロリを特製ピューレに加工しゼリーに加えて野菜ゼリーのバランスを保っている。なめらかでさっぱりとしたおいしさをぜひ味わってほしい」とも。

　価格は、1個＝250円、3個入り＝825円。もりもと全店で販売。