全道各地で活躍する立体造形作家の作品を展示する「北海道立体表現展’10 アート・トライアングル」が5月15日、本郷新記念札幌彫刻美術館(札幌市中央区宮の森4条12、TEL 011-642-5709)で始まった。今月29日からは北海道立近代美術館(中央区北1条西17、TEL 011-644-6881)、6月4日からは札幌芸術の森美術館(南区芸術の森2、TEL 011-591-0090)でも開催され、3会場による大規模な展覧会となる。
2001年から隔年で30人規模の作家の作品を展示し、開催の度に参加作家を一部入れ替えるなどして新陳代謝を図ってきた同展。5回目にしてフィナーレを迎える今年は集大成と位置付け、これまで主会場としてきた北海道立近代美術館に2館を加えた3会場で、過去の参加作家・若手の初参加作家らを含めた全56人が彫刻・立体造形・インスタレーション作品などの立体表現作品を展示する。
「当展の展示作品は、各作家によって木・金属・石・ガラス・紙・蜜蝋を用いるなど、素材も表現もまったく違っている。ジャンルとしては具象表現とも抽象表現とも異なる、いわば『非具象表現』。作家同士の個性のぶつかり合いによって生まれる表現の多様性を通じて、立体表現の可能性を見出せれば」と同展実行委員会事務局長の柿崎さん。「作品は、どれも当展のために用意された新作ばかり。現在の北海道の立体造形作家の総まとめともいえる展示会なので、ぜひ足を運んでいただければ」とも。
入場料は、3館共通券=一般1,000円・大学生700円、1館券(近代美術館・芸術の森)=一般700円・大学生400円、1館券(彫刻美術館)=一般200円・高・大学生100円。札幌彫刻美術館での開催は6月27日まで。