札幌三越(札幌市中央区南1条西3、TEL 011-271-3311)で5月10日、総額約30億円の金製品を展示する「大黄金展」が始まった。
舟谷喜雲原作の「釈迦如来坐像」(24金、99万7,500円)や「阿弥陀如来御西」(24金、648万9,000円)、石川光一作の「湯呑」(24金、168万円)、「開運小判」(24金、12万9,150円)、川崎晴健作の「来福」(24金、57万7,500円)など、名匠の技による芸術作品や仏具まで約1千点(総重量約1トン)を集めた同展。
今年6月に行われるサッカーワールドカップにちなんだ「サッカーボール」(24金、2,940万円)や、「限りある素晴らしい地球を残したい」という思いを込めて純金で制作した「地球儀」(24金、2,940万円)などもそろえるほか、京都・西陣で本金糸を一羽一羽、丹念に織り込み黄金の鶴が羽ばたくデザインに仕上げた「黄金の打掛(うちかけ)」(非売品)を特別展示する。参考価格は5,250万円。
今年で19回目を迎える同展は、新たな試みとして、不要になった携帯電話を1台50円で買い取り、貴重な金属資源である金・銀・パラジウムなどをリサイクルする「携帯電話回収エコキャンペーン」や、北海道初登場となる「蛍光X線分析装置」を用いた信頼性の高い金製品真贋鑑定を行うほか、金銀・プラチナ製品の買い取りコーナーも設ける。
同店広報の今野さんは「当展の展示品は購入可能なものも多数あるが、特別展示の『黄金の打掛』のように普段は見られないような貴重な展示もある。30億円という黄金のスケールを感じられる機会はなかなかないので、ぜひ足を運んでいただければ」と話す。
会場は本館9階特別会場。営業時間は10時~19時(最終日は18時まで)。入場無料。今月17日まで。