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札幌・センチュリーロイヤルホテルが閉館 半世紀の歴史を地元博物館に託す

寄贈式の様子

寄贈式の様子

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 センチュリーロイヤルホテル(札幌市中央区北5西5)が5月31日、閉館する。

寄贈品の一例

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 同ホテルは1973(昭和48)年5月10日に「センチュリーローヤルホテル」として開業し、1990(平成2)年に現在の名称に変更した。宿泊、結婚式、宴会、会食などに利用され、道内唯一の回転レストランを有することでも知られる。

 今月30日には回転レストランで使われた食器や制服などを北海道博物館(厚別区)と生活文化の資料を収集する「まち文化研究所」に寄贈した。閉館しても積み重ねてきた51年の歴史を後世に伝えたい、さまざまなライフイベントを行う場所として営業してきたホテルの資料などを北海道観光の歴史を伝えるツールとして活用してほしいという思いから行ったという。

 寄贈品は開業当時の資料から閉館前まで使っていた食器やメニュー、パンフレットなどで、北海道博物館での展示は2025年以降になる見通し。まち文化研究所は、小樽市内に開設予定の私設博物館での公開を計画する。

 北海道博物館の小川正人副館長は「札幌の人たちにとって憧れと親しみのあるホテル。メニューや部屋のしつらえなどは時代を映すもので、記憶を未来につないでいく役割を果たしたい」、まち文化研究所の塚田敏信さんは「建物がなくなっても、資料でホテルとロンド(回転レストラン)をたどれるようにしたい」と話す。

 同ホテルの桶川昌幸総支配人は「ホテルと回転レストランがここにあったということを後世に伝えてもらえたらうれしい」と託した思いを明かした。

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