児童養護施設の羊が丘養護園（札幌市豊平区月寒東）で6月17日、歌手・ギタリストのアントニオ古賀さんらがボランティアイベントを行った。

　同園と交流のあるNPO法人あきらめない（東京都港区）との共同イベント。「子どもたちに音楽を聞かせたい。励ましたい」との思いから企画され、1歳半～18歳の子ども約60人がライブに聞き入った。同園園長の千葉智正さんは「子どもたちはびっくりするくらい音楽に飲み込まれていた。年代は全然違うが、感じるものがあったのでは」と話す。

　当日は、元「スリーファンキーズ」のリーダーの長沢純さんが司会を務め、アントニオ古賀さんや歌手の鈴木やすしさんらがライブを披露した。このほか、クイズを行ったり、子どもたちと会話するなどの交流も。この日は偶然長沢さんの誕生日だったため、子どもたちが用意したくす玉で祝い、長沢さんは感動して涙を見せる場面もあった。

　「音楽を聞くだけじゃなく、心の交流もできて、本当に良いイベントになった」と千葉さん。「今後も同じようなイベントを開催できれば」とも。