生活協同組合コープさっぽろとNPO法人さっされんが5月30日、コープさっぽろ本部(札幌市西区)で「持続可能な福祉連携協定」を締結した。
コープさっぽろグループは今年3月、国が定める障がい者雇用率2.3%を超える7%を達成するなど障がい者の社会参加に力を入れており、障がい者福祉に寄与する地域貢献のさらなる強化を模索していた。また、札幌の福祉事業所ネットワークとして展開し、札幌市委託事業の福祉アンテナショップ「元気ショップ」を運営するさっされん(旧札幌市障害者小規模作業所連絡協議会)は、再来年に設立40周年を迎えることもあり、コロナ対応に関わる社会変化に合わせて地域ネットワークの活性化につながる企画を検討していた。
同協定は両団体と交流がある福祉コンサルタント「Mental-Consul」代表の相内さんが仲介し、連携により各活動効果の拡大が期待できることを確認し、締結に至ったという。
地域の「持続可能な福祉」を目的にする上で、「お互いの活動ないし事業の趣旨を最大限尊重し、一方または双方にとって過重な負担とならない連携」に努めることを明言しているのが特徴。相内さんは「SDGsブームに便乗した『一過性の持続可能』ではない、本当のサステナブルな活動を前提とした現実的かつ誠実な文言となっている」と協定書の内容を解説する。
両団体は今後、働きがいの創出や貧困撲滅、廃棄物削減等をはじめとして幅広く連携企画を協議していく予定。