釧路市音別町の特産品のフキの皮を原料とした和紙「富貴紙(ふきがみ)」のPR企画が5月1日、センチュリーロイヤルホテル(札幌市中央区北5西5)で始まった。
同企画は同ホテルの開業50周年記念事業の一環として開催。同企画を通して地域の伝統産業である富貴紙への理解を深め、親しみを持ってもらおうという。富貴紙は職人の手作業で一枚一枚すかれた和紙。1991(平成3)年頃から地元特産品として販売している。
同ホテル営業企画室支配人の蝦名訓さんによると、フキの繊維は丈夫で破れにくく長期保存に向いていることから、富貴紙にあやかりホテルでの楽しい思い出をいつまでも忘れないようにしてもらおうと、同ホテルの道内唯一の回転レストランの来店証明書やオリジナルの結婚証明書(希望者のみ、550円)に使うことにした。このほか、回転レストランのディナータイムには富貴紙を使った「灯(あか)りのオブジェ」をテーブルに設置する(5月31日まで)。
6月1日からは、旬を迎える同町のフキを使ったパスタや和食の会席、朝食ビュッフェでのデザートを提供する予定。
蝦名さんは「北海道では数少ない和紙文化の継承にも貢献していく」と話す。
6月30日まで。