ソロデビュー10周年を迎え、6月20日にニューアルバム「ORANGE」をリリースした河村隆一さんは7月3日、絵本「空を見上げたブルー」の刊行を記念し、札幌・篠路光真幼稚園で園児たちとの触れ合いイベントを行った。
この絵本は、各方面で活動するアーティストらが、世界中の子どもたちへ向けたメッセージを絵に込めて書き下ろす新しいコンセプトの絵本シリーズ「We Love Children」の一つとして、同企画に賛同した河村さんが絵・ストーリーをすべてオリジナルで書き下ろし、4月20日に発売された。今回のイベントは、子どもたちとの触れ合いを目的に、河村さんが「子どもたちへ直接メッセージを伝えたい」という思いから実現した。
絵本は「写実的に絵を描いていく内に、だんだん絵をうまく描こうとして感情が薄まってくる気がして、鉛筆だけでシンプルに仕上げた」(河村さん)と最初のデッサンを採用したという。「買ってもらい、思い思いの色をつけてもらってから初めて完成する」と話している。
イベントでは、最初に河村さんによる絵本の朗読が行われ、子どもたちは真剣な顔つきで静かに聴き入っていた。その後、子どもたち一人ひとりに絵本が配られ、「塗り絵」を楽しみながら、空を黒や青、オレンジなど、さまざまな色に塗っていった。中には、「できた」「見て」など、河村さんに直接声をかける子どもの姿も。
子どもたちは、絵本のお礼として歌「手のひらを太陽に」を河村さんに披露し、園庭では記念撮影が行われた。河村さん自身も、子どもたちとの触れ合いを楽しんでいた様子で、「子どもたちは一人ひとり個性がはっきりしている。計り知れないものがありますね」と話していた。「最近は、いろいろな事件の中でわくわくできるようなことが少ない。この絵本を通じて楽しんでもらいたい」とも。