「第17回札幌国際短編映画祭（SAPPOROショートフェスト2022）」が10月7日から、「サツゲキ」（札幌市中央区南2西5）で開催されることが決まった。主催はNoMaps実行委員会。

　コロナの影響で映画館での上映を見送っていた同映画祭。今年は劇場上映とオンライン上映の両方を行い、上映会場に「スガイディノス」（札幌市中央区）運営の「サツゲキ」が選ばれた。同映画祭の「オフィシャル・ベニュー・パートナー」として10月の開催まで、同館とのさまざまなアイデア企画、コラボレーションを行う予定。

　プロデューサーの久保俊哉さんによると、同館での上映は以前より映画祭の上映会場として希望していたが、スガイディノスが札幌地裁に民事再生法の適用を申請したため、「映画祭として何か私たちにもできることはないか」という強い思いから、改めて映画祭として協力関係を提案したと経緯を明かす。

　久保さんは「個性的な映画館の存在や多様な映画（特にショートフィルム）などを見る機会の場を無くすわけにはいかない。『サツゲキ』とは映画祭のパートナーとして映画鑑賞の新しい取り組みを提案していきたい」と話す。

　SNSやネット動画の普及により若者の映画離れが進んでいる今、「時代の変化に伴う劇場の興行収入の減少にあらがい、ショートフィルムという切り口で若い層に向け、新しい映画館の可能性と魅力を伝えていくきっかけになれば」とも。

　10月10日まで。