端材や廃材のアップサイクル製品を使った館内装飾が現在、札幌パークホテル(札幌市中央区南10西3)で行われている。
アップサイクルとは廃棄物や不要品の利活用を指す。同ホテルでは、建築端材のかんなくずを活用した「アップサイクルホッカイドウ」の「カンナ屑(くず)リース」に館内の生花店「日比谷花壇」の飾り花を組み合わせている。
同ホテルCRM課CRMマネジャーの伊藤拓さんは「新しい春を迎えるに当たり、木々のぬくもりをホテル屋内空間にも広げたいと考え、地球環境にも優しいサステナブルな取り組みとして注目したのがカンナ屑リース」と説明。リースに使ったカンナ屑は、札幌市内の小学校で何十年も使われた平均台の廃材という。
同リースは、1階のフロントカウンター、コンシェルジュデスク、テラスレストラン「ピアレ」、4階の四川料理「桃源郷」、10階のエグゼクティブフロア「Park in Park」エレベーターホールに春の花と併せて設置。ヒノキやスギなどの木の香りが漂う。1階のロビーラウンジに置いた1メートル以上の特大リースはフォトスポットにも使ってもらう。
伊藤さんは「自然・木と人との関わりを考えてもらうきっかけになればうれしい。アップサイクル作品ができるまでにはいくつものストーリーがあり、人と人とをつないでいることが魅力だと感じた。ぜひ楽しんで」と呼びかける。
5月22日まで。