ホテルオークラ札幌(札幌市中央区南1西5)が9月20日、移転新築のため営業を終了する。
同ホテルは1980(昭和55)年に仙台の不動産会社が「ホテルアルファ・サッポロ」として開業。2003(平成15)年にオークラが事業を引き継ぎ、「ホテルオークラ札幌」として新装オープンした。同ホテルは、築40年を超えるため、現地での耐震補強工事か、新たな用地での建て替えを検討していたが、土地と建物の売却を先行することを決めたという。
新ホテルは、札幌市内で新たな用地を開発。高級ホテル「オークラ プレステージ」の開業を目指す。同社は「札幌という市場を中長期視点では非常にポテンシャリティの高い都市であると捉えている。日本の基幹都市の中で札幌は真のラグジュアリーホテルが無い真空地帯。札幌初となるラグジュアリーホテルとして展開を計画している」と述べている。
同ホテル社長の宮崎誠さんは「長きにわたり、多くの人に利用いただいていることに改めてお礼申し上げる。9月20日をもって皆さまとお別れすることとなるが、ホテルオークラグループは札幌を国内の重要都市と捉えており、近い将来再びオークラブランドを復活するべくさまざまな検討を進めている。それまでの間オークラの名を冠するホテルが札幌から無くなってしまうのは残念だが、『オークラ プレステージ札幌』としての再スタートを楽しみにしていただけたら
」と話す。