札幌の福祉ショップ「元気ショップ」が2周年-市長のサプライズも

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地下鉄大通駅コンコース内にある、障害者の手作り品を販売する「元気ショップ」(札幌市中央区大通西2、TEL 011-210-1147)で12月1日から、2周年を記念したイベントが開催されている。

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 「市長とおしゃべりしませんか」(2005年7月)という市民対話(タウンミーティング)の場で、精神障害者の作業所で働いている作業員から「自分たちの作っているケーキに自信がある」「ケーキを札幌の中心部で売って、たくさんの人に食べてもらいたい」などの意見が挙がり、上田文雄市長と札幌市はその発言に応え、翌2006年12月に「元気ショップ」をオープンした。

 同店には、札幌や近郊の作業所で作られた「天然酵母のパン」「道産小麦パン」「犬用の服」「動物をかたどった木工品」など500種類の商品が並ぶ。「パン工房ひかり」の人気商品「ミニくるみパン(2個入り、120円)」は、道産小麦と無農薬のくるみを使用し女性に人気がある。店内は明るくおしゃれな造りで、福祉ショップの概念を変えるような店構えが特徴。

 2周年記念では、「1日にサンタから素敵なプレゼントを配布する」と事前に告知していた。当日サンタクロースに扮(ふん)して現れたのは上田市長。「市長のいきなりの登場で皆さん驚いていた」と店長の岩森さん。500個用意していたプレゼントは15分ほどでなくなった。

 「オープン当初、障害者の方々は福祉ショップがこんなに売れると思っていないというのがあり、のんびりした感じで生産が間に合っていなかったが、2年目になると、売れることやおいしいという声に作業所の人たちも喜び、そういうことで頑張れる環境になっている」と岩森さん。「3年目に向けて、こんなにもいい商品がたくさんあるということを、もっといろんな人に知ってもらえるよう広げていきたい」(同)とも。

 営業時間は、平日=8時~20時、土曜・日曜・祝日=10時~19時。イベント期間中は全商品を1割引で販売し、クリスマス限定のお菓子の詰め合わせも扱う。今月5日まで。

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