「SAPPOROアートキャンプ」が2月7日、札幌芸術の森(札幌市南区芸術の森2)で開催された。主催は札幌市芸術文化財団。
同イベントは札幌芸術の森を舞台にした一日限りのアートイベント。「サッポロ・シティ・ジャズ」によるライブ、冬の星空を彩る「MORIの花火」や野外彫刻作品がきらめく「雪あかりの祭典」など、雪上のデイキャンプ&カフェをベースに、音と光の演出を行った。
同イベントの企画・運営業務を担った「リモ旅実行委員会」の委員長で北海道観光大使の青山千景さんによると、冬のイベントは近年、海外観光客向けのものが増えてきており、市民による市民のためのイベントが不足していると思い始めていたという。同イベントは札幌市民を含め道民が楽しめる場にしたいと思い、企画。森のジャズや森のイルミネーション、森の花火など全てのイベントには『森』が付く。アートや花火も素晴らしいが北海道ならでは、札幌ならではの豪雪と木々など自然を見てもらいたいと思ったため、あえて木々をちょっと避けながら花火を見るようにしたり、イルミネーションも派手にならないようにしたりと配慮したという。
青山さんは「今年はコロナ禍での補助事業ということもあり、野外のイベントで暖を取るため、バリスタートコーヒーに協力していただき、暖かい北海道ミルクを使ったラテを提供してもらった。来年以降は北海道のおいしいものを集めつつ、おしゃれに、ジャズを聴きながらイルミネーションや花火を眺めるようなイベントを行いたい。今回は300人限定だったので、もう少し規模を拡大したいとも思う」と話す。また「来場者からは『よくやってくれた』『ありがとう』などの声をたくさん頂いた。印象的だったのは車いすに乗っている人から『どうしても自分は行けないが、こういったイベントが実施されることだけでもなんだかすごくときめく。皆さんの努力が実ったんですね』とメッセージをもらった。来年以降もこうした感想をもらえるよう、企画していきたい」と話した。