フェアトレードを支える店や団体がナチュラルバザールや無国籍食堂などを開く「フェアトレードフェスタ2007」が6月30日~7月1日、札幌・大通公園で行われる。
「フェアトレード」は、生産者らの自立を促し、産地の環境や文化を尊重しながら行う持続可能な貿易で、資金や物資の援助だけでなく、輸入を通じて途上国の人たちを支援し、対等な関係を作り出す試み。今年で3回目となる同イベントは規模を拡大し、初めて屋外で開催する。会場は大通公園1丁目。マーケットやカフェのほか、ファッションショーやワークショップなどさまざまなイベントも予定している。
フェアトレードマーケット&カフェでは、これまでより出展区画を拡大し22の店や団体が出店。ネパール料理の屋台やフェアトレードコーヒー、パレスチナビールなどのカフェコーナーをはじめ、パレスチナの土産品販売、オーガニック食材を使用した焼き菓子の販売、インドのアクセサリーやバッグの販売など、さまざまなフェアトレード商品を紹介する。そのほか、「ものづくりテント」内で、アイヌやベンガル地方の伝統的な刺繍体験や山羊革でしおり作り、バランゴンバナナでチョコバナナ作りなどの気軽に楽しめるワークショップも。
テレビ塔前には特設ステージを設け、顧客やボランティアで集まった人らをモデルに、フェアトレードの洋服や小物をファッションショー形式で披露。ステージライブでは、ギター弾き語りやウクレレ演奏、「アイヌ・アート・プロジェクト」による歌と踊りなどのステージライブのほか、講演会も予定している。
実行委員会の千徳あす香代表は「買い物やワークショップ、ステージを通して、通りがかりやフェアトレードを知らない人などさまざまな人に知ってもらえれば」と、今回初の屋外開催となる同フェスタについて話している。
フェアトレードマーケット&カフェの営業時間は、6月30日=12~18時、7月1日=10~16時。事前の広報を兼ねて6月25日から、フェアトレードの歴史や取り組み、同企画の見所を紹介するパネル写真展を地下鉄東豊線大通駅と連結する「オーロラスクエア」で開催。7月1日まで。