札幌グランドホテル(札幌市中央区北1西4)は10月1日より、同館2階「チャイニーズダイニング黄鶴」で映画「しあわせのかおり 幸福的馨香」の公開を記念したタイアップメニューを提供している。
同映画は、港町の小さな中華料理店「小上海飯店」を舞台に、藤竜也さん演じる昔気質の料理人「王さん」と中谷美紀さん演じる弟子となった「貴子」との交流をつづったストーリー。配給会社からタイアップの打診を受けた同館が、「料理を通じて、食べる者に幸せをもたらす映画の内容に共感した。タイアップメニューの提供により、ホテルになじみのない世代・客層にもホテルを利用してもらうきっかけになれば」(同館広報担当者)と企画した。
メニューは、劇中に登場する日替わりランチ2種類をランチで、結婚食事会のメニューをディナーで提供。料理はすべて配給会社からレシピの提供を受け、アレンジを一切加えず忠実に再現している。香りを出すため随所に使用している紹興酒のほのかな香りが特徴。
ランチは中華家庭料理風で、「山定食」のメーンが「肉団子と白菜の煮込み」、「海定食」のメーンが「鱈揚げの甘酢ソースかけ」のほか、とろとろの玉子とトマトの酸味が利いた「王さん特製トマトと玉子の炒め」など各全7品(各2,500円)。ディナーは、高級食材の金華ハムを特製ソースで長時間煮込んだ蜜煮込みや「小上海飯店」名物の点心など全10品(1人=20,000円)。映画の世界観を表現するため円卓メニューとし、8人以上限定で提供する。
調理を担当した青山雄久料理長は「シューマイには、外からは見えないが玉ねぎで甘みを出したりホタテの貝柱が入ったりしているなど奥深さが出されている。普段提供している(本格中華)料理とは違うが、映画と同じ料理を再現できたという自信はある」と話し、「映画を見た後にぜひ食べてもらいたい。食べながらシーンを思い出してもらえれば」とも。
各メニュー利用客先着100人には、映画前売り券に付く6種類のスパイスミックス「しあわせのスパイス」を進呈する。
提供時間は、ランチ=11時30分~2時30分、ディナー=17時~20時(土曜・日曜・祝日=16時~20時)。ディナーは3日前までに予約が必要。今月31日まで。