映画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」の舞台あいさつが3月6日、ディノスシネマズ札幌劇場(札幌市中央区南3西1)で行われ、安田顕さん、大森立嗣(たつし)監督が登壇した。
同映画は2013年にウェブ漫画サイト「くらげバンチ」で連載スタートした同名のエッセー漫画(新潮社刊)が原作。作者の宮川サトシさんが実際に体験した母との最期の日々から葬儀、その後の生活の中で母親に対するあふれる愛情を描いている。主演の宮川サトシ役を安田さん、母親の宮川明子役を倍賞美津子さん、恋人役を松下奈緒さんが演じる。
倍賞さんとの共演について安田さんは「いろいろな世間話を赤裸々に話していただいたので、自分の心の内に留めて他人にはなかなか話せない身内や家族の話も互いに話しながら、一緒にお芝居をさせてもらった」と、撮影時を振り返った。大森監督は「一度どこかでお仕事ができればと思っていて、今回はぜひ倍賞さんをと話をした。とてもいい親子になった」と話す。
BEGINが書き下ろした主題歌「君の歌はワルツ」のレコーディングには、出演者らも参加。安田さんがトライアングル、大森監督がマラカス、松下さんがピアノを演奏したという。安田さんは映画の宣伝を兼ねてBEGINのライブに参加して曲を披露した時に緊張したというエピソードも披露した。
曲の中に引っ掛かるフレーズがあるという安田さん。「『昨日、今日、今』と『明日はいらない』というフレーズが意味深に感じる。皆さんはどう感じるかな?映画を見終わった時にエンディングテーマが流れるので最後まで曲を聴いて帰ってほしい」と呼び掛けた。
トークの途中で「何かいつも(の舞台あいさつ)と違う。(気持ちが)ふわっとする」と安田さん。地元札幌の舞台あいさつにリラックスしている様子も見せた。
現在、ディノスシネマズ札幌劇場、ユナイテッド・シネマ札幌で公開中。