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札幌の専門学校でカクテルコンペ 厚真産ハスカップ材料に

審査員を前に壇上でカクテルを作る学生ら

審査員を前に壇上でカクテルを作る学生ら

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 札幌観光ブライダル・製菓専門学校(札幌市中央区大通西9)で2月14日、「SKBカクテルコンペティション2019」が行われた。

1位に選ばれた齋藤さん考案のカクテル「Hasukappu has cap」

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 同コンペティションは、同校ホテル学科2年生の学びの集大成となるイベントで、毎年開催されている。今回は昨年発生した北海道胆振東部地震で被害を受けた厚真町を応援する目的で、オリジナルカクテルの材料に厚真産の特産品であるハスカップを使ったという。

 昨年10月に準備を始め、ホテル学科の学生46人が厚真町の復興の思いを込めて、それぞれオリジナルレシピを考案。現役バーテンダーの審査を経て、当日12人の学生がコンペティションに臨んだ。

 審査員として参加した厚真町役場・産業経済課経済グループの小松美香さんは「地震で厚真町に31ヘクタールあったハスカップ畑の25%が失われた。仮説住宅に住みながら、失った畑の再建をしている人も多い。苗が成木になるまで10年近くかかる。若い皆さんに目に見える形で、厚真産ハスカップを知って使ってくださることは、生産者にとって希望になる」とあいさつした。

 学生らは、札幌市内のホテルやバーで活躍する現役バーテンダーと小松さんら審査員5人を目の前に、約5分間でオリジナルカクテルを作り、カクテルに込めた思いをアピール。技術審査と味覚審査により、齋藤果成(かなる)さんの「Hasukappu has cap(ハスカップ ハズ キャップ)」が1位に選ばれた。同作品は、同校の生徒が選ぶオーディエンス賞にも選ばれた。

 齋藤さんは「ハスカップの魅力を最大限に生かしたいという気持ちを込め、カクテル名に上限という意味がある『cap』を使った。また印象に残りやすいよう、『ハスカップ』の音を繰り返す名前にした。私の作ったカクテルを飲んで幸せな気持ちになってほしい」とアピールしていた。

 学生らは全国のホテルやレストランへの就職が決まっており、春から新社会人として羽ばたく予定という。

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