アイヌ文化継承者のToyToy(トイトイ)さんが現在、大通ビッセ2階「YUIQ(ユイク)」(札幌市中央区大通西3)で販売展示イベント「kar(カル)~創造する~」を開催している。
ToyToyさんは、幼少期から生活の中にあったアイヌ文様の文化を伝えようと、アイヌ文様デザイナー兼トンコリ奏者として活動の傍ら、毎年アイヌ文様グッズの新作を発表している。
今年は、国内唯一の馬具メーカー「SOMES SADDLE(ソメス サドル)」(砂川市)とコラボし、革製巾着とキーホルダーを製作した。革製巾着(1万4,040円)のサイズは、長さ29センチ、幅23センチ。片面にトイトイさんがデザインしたアイヌ文様を、もう片面にSOMESのロゴを刻印する。色は、雪をイメージしたホワイト、落ち着きのあるブラウン、鮮やかなバイオレットブルーの3色をそろえる。キーホルダー(5,184円)は、ブラック、レッド、ライトブランの3色を用意。大きさは、長さ6.8センチ・幅6.8センチ。
会場ではこのほか、北海道を拠点に活動するクリエーターらで作る、アイヌ文様をモチーフとしたプロジェクト「mina an ikor(ミナ アンイコル)」の大判ストールの新色(ブラック×ブルー、バーガンディー)や、ウールジャケット、がらすギャラリー「童夢」(虻田郡)のロックグラス、北海道発ストリート・アウトドアブランド「ナチュラル バイシクル」の「まつりシャツ」なども発表する。
「北海道の馬具メーカーで受け継がれてきた文化と技術に、アイヌ文様を結びつける夢がかなった」とトイトイさん。「イベント中は、アイヌの伝統衣装を着てトンコリの演奏もしている。ぜひ遊びに来てほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~20時(最終日は18時)。今月23日まで。