ボクシングジム「札幌清拳ジム」(札幌市清田区北野3条2)に所属する2人の女性ボクサーが、12月20日から長崎県立総合体育館(長崎県長崎市)で開催される全日本女子ボクシング全国大会に出場する。
フェザー級に出場する北川おり絵さんは、昨年に引き続き2回目の出場。ライトウェルター級に出場する紺野佳苗さんは初出場。同ジム代表田中康行会長も全国女子北海道の選任コーチとして大会に参加する。
北海道ボクシング連盟および審判員が今年開催された試合内容に基づき、全国で通用する力があるかどうかを見極めて、全国大会に出場する選手の選考を行うという。
札幌教育大学4年生の紺野さんは2014年から同ジムのボクササイズに通っていて、本格的にボクシングを始めたのは昨年の11月から。今年4月にボクシングライセンスを取得した。空手道場を運営する母親の影響で小学生の頃から空手をやっており、「組手」で全国大会への経験も多く持っている。昨年は「松涛館第13回世界大会」(東京)で優勝した実力者でもある。「空手は顔面に当てることがないため、最初は怖かった。組手の時間は2分だが、3分3ラウンドのボクシングの時間が長く感じた」とボクシングを始めた当初を振り返る。「初めての全国大会だが優勝を目指し、来年北海道で開催される全国大会につながる結果を残したい」と意気込む。
専業主婦の北川さんは「今年で選手として活動するのは最後と決めている。一昨年結婚し、これまでボクシングに専念させてもらったが、引退後は妊活する予定。集大成として今回は優勝して恩返ししたい」と言葉に力を込める。
同ジムでは、今年福井県で開催された国体本選(少年1部ライト級)に北海道代表として出場する選手がいるなど、ライセンスを持って活躍する選手層が増えており、女性ボクサーも現在6人在籍している。