札幌清拳ジム（札幌市清田区北野3条2）に所属する女子アマチュアボクシング選手が現在、第16回全日本女子ボクシング大会出場に向けて練習に励んでいる。

札幌清拳ジムの北川さんと田中さん

　同大会へ出場するのは、北川おり絵さん（30）。今年8月に行われた北海道代表を決める大会で女子シニア選手の代表となった。

　夫が同ジムの会員で、結婚前から見学に訪れ興味を持ったことがボクシングを始めたきっかけ。もともと体が動かすことが好きで、小中高とバレーボール、バスケットボール、よさこいをやってきた。

　2015年に女性や主婦向けのボクササイズレッスンに入会し、1年後に選手として本格的にボクシングを始め、アマチュアライセンスを取得。平日、仕事が終わってから週5日間・1日約2時間半の練習を重ねてきた。

　同ジム代表の田中康行さんは「うちのジムで初めての女性選手だが、ストイックに練習に取り組み、こちらが戸惑うほどだった。彼女の後にアマチュアライセンスを取得した女子選手が2人増えたが、本州に比べると北海道は女子選手の数が少ない。これを機会に北海道の女子ボクシング界が盛り上がってほしい」と話す。

　北川さんは「ものすごいスピードで北海道代表になったため戸惑いや不安はあるが、整骨院の院長をしている夫が体のケアをするなどサポートしてくれるので安心している。全国大会でバンタム級3位になった選手や高校生選手など他ジムの女子選手が練習相手になってくれ、周りからも応援されているので、期待に応え全国大会でしっかり結果を出したい」と意気込む。

　全国大会は12月13日～17日、鳥取県米子市で開かれる。