札幌の北海道立文学館(札幌市中央区中島公園、TEL 011-511-7655)で現在、企画展「大本靖の版画でたどる 北海道四季の風景」が開催されている。
大本靖さんは、独学で版画を学び北海道の自然をテーマに制作を続けた。とりわけ多色刷木版の印象的な構図と深みのある色調によって、自然の雄大なスケール感と繊細で可憐な表情を表現し、多くの人を魅了してきた。
同展は、制作のテーマとなっている道内各地を訪ね歩く趣向で作品を展示する。あわせて、各地にちなんだ文学作品も紹介する。旅行気分で北海道の自然の豊かさ、四季折々の情景を絵画と文学で楽しめる展示となっている。
絵画作品に囲まれた展示室では、生演奏を聴くことができる「音楽のしらべとともに」(「ギターのしらべ」12月15日11時~・13時~、「歌声とともに」1月19日11時~・13時~)や、輪の中に糸を絡めながら花や雪の結晶のような模様を作る「ドリームキャッチャーを作ろう」(12月8日10時~11時30分、14時~15時30分)、展示室の中で四季にちなんだ話を紹介する「よみきかせ会『はる・なつ・あき・ふゆ』」(12月2日・16日・1月13日・20日いずれも14時~)を開催する。
担当者の苫名直子さんは「北海道の各地の四季をすてきな木版画と文学作品で、旅気分も味わいながら楽しんでほしい。子どもたちにはぜひ、クイズシートやミニ工作にチャレンジしてほしい」と話す。
開館時間は9時30分~17時。入場無料。1月20日まで。