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大丸札幌店でAI活用した空席情報表示サービス 複数施設の同時表示は日本初

店内入り口のデジタルサイネージで空席情報を表示

店内入り口のデジタルサイネージで空席情報を表示

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 大丸札幌店(札幌市中央区北5西4)が12月1日から、全館でトイレ、授乳室、レストランなどのリアルタイム空情報サービスを始めた。

スマートフォンでも空き状況を確認できる

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 システム開発会社「バカン」(東京都)の空席情報検索プラットフォームを導入して、男女トイレ全75室、レストランおよびカフェ全20店舗、免税店、クローク、授乳室、ベビーカー貸し出し、レストスペース、ギフトセンター、駐車場の空き情報をデジタルサイネージまたはスマートフォンやパソコンへ表示する。店外からは、専用ウェブサイトにアクセスして確認できる。

 トイレの空き情報は、個室トイレの扉にマグネットセンサーを取り付けて、インターネット経由で各端末へリアルタイムに情報を送信。レストランでは、AIによる画像解析技術を活用し、カメラなどで店舗の客席や待ち列の混雑状況を把握して情報配信(一部店舗は手動で状況を入力)する。

 これまで大丸系列の東京の店舗で先行してレストランやカフェなどの混雑状況を表示していたが、店内の複数施設の空き情報をトータルに表示するのは同店が初めての試みという。

 同店では、これを機にデジタルサイネージを初導入。各階の店舗出入り口やエスカレーター横、エレベーターホール内などに順次設置し、6カ国語(日本語、英語、中国語(簡体文・繁体文)、韓国語、タイ語)に対応させ、紙によるフロアガイドの配布を廃止(一部継続)したという。

 導入を担当した営業推進部の佐藤隆さんは「半年前から導入を計画し、1年で最も来店客が多い12月に間に合わせた。お客さまの待ち時間によるストレス解消や満足度の向上や、各店舗の売り上げに貢献し、スマート百貨店の認知向上を目指したい」と話す。「導入初日の開店30分でトイレや授乳室が満室になる表示を実際に見て、店内施設がこれだけ使われていることに改めて驚いた」とも。

 営業時間は10時~20時(レストラン街は11時~22時)。

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