定山渓観光協会の呼び掛けで9月12日、定山渓温泉の複数施設が「みんなで温泉」日帰り入浴キャンペーンが始まった。
6日に発生した北海道胆振東部地震により多大な影響を受けた道民を元気づけるために企画。キャンペーン参画施設で、通常料金の半額で日帰り入浴できる。
13日現在の参画施設は、「定山渓万世閣ホテルミリオーネ」(通常入浴料金1,500円)、「定山渓グランドホテル瑞苑」(同1,028円)、「定山渓ホテル」(同880円)、「第一寶亭留 翠山亭」(同1,180円)、「章月グランドホテル」(同1,500円)、「ぬくもりの宿 ふる川」(同1,100円)、「悠久の宿 白糸」(同600円)、「ホテル鹿の湯」(同820円、9月14日から)。
さらに9月17日からは、「どこでもクーポン」付き宿泊プランキャンペーンの実施を予定する。同プランで宿泊予約すると、1,000円分の「どこでもクーポン」を大人1人につき2枚進呈する。クーポンは、定山渓エリアの施設でホテル宿泊費、日帰り入浴、レジャー施設、飲食店、商店などで利用できる。クーポンの発行数は4000枚。
定山渓エリアの温泉施設19施設のうち16施設の調査集計によると、同地震後に宿泊キャンセル連絡が相次ぎ、9月7日から12月までのキャンセル件数が約6000件(約2万7000人)に上ったという。金額にすると、約3億3000万円の損失になるという(9月12日現在)。
同協会・マネジャーの橘真哉さんは「定山渓温泉では、地震被害はなく停電の影響で温泉のくみ上げ設備などの一部不具合が発生した施設もあったが、すでに復旧し、ホテル旅館をはじめ、レジャー施設、飲食店など全て通常通りに営業している。元気を取り戻した定山渓から、『温泉』をキーワードに私たちが皆さまにできることとして、キャンペーンを企画した。皆に安心してお越しいただける『心も体も元気になれる温泉地』を目指す」と利用を呼び掛ける。
「現在、節電の取り組みとして定山渓ネイチャールミナリエの実施を自粛しているが、早く復帰できるように検討している」とも。
入浴可能時間は各施設による。日帰り入浴キャンペーンは今月30日まで。クーポン付き宿泊プランキャンペーンは完売次第終了。