北海道立近代美術館(札幌市中央区北1西17、TEL 011-644-6882)展示室Aで4月21日から、河村泳静所蔵・伊達市教育委員会奇託「フランク・シャーマンコレクション あるアメリカ人が見た戦後日本美術」が開催される。
「フランク・エドワード・シャーマン」は、1945(昭和20)年にGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の印刷・出版担当官として来日し、日本と芸術に魅了された人物。12年間の日本滞在中に藤田嗣治をはじめ、猪熊弦一郎、伊原宇三郎など多くの日本人芸術家と交流を持ち、支援した。日本を離れた後も親交を続け、多くの写真を撮り、作品をコレクションした。1991年にシャーマンが死去した後、膨大なコレクションは、親しかった河村泳静さんに引き継がれ、現在は北海道の伊達市教育委員会が絵画、写真、書簡など約5000点の寄託を受け、同市のNPO法人噴火湾アートビレッジで管理している。
同展は、「シャーマン・コレクション」から絵画、写真、資料など約70点を展示し、日本を愛したアメリカ人の交友の軌跡をたどり、戦後日本美術の一断面を紹介する。
開催時間は9時30分~17時(最終入場は16時30分)。入場料は、一般=510円、高校・大学生=250円、中学生以下・65歳以上無料。6月24日まで。