札幌で冒険家・荻田さん報告会 南極点無補給単独徒歩、日本人で初成功

南極点無補給単独徒歩に成功した荻田泰永さん

南極点無補給単独徒歩に成功した荻田泰永さん

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 日本人で初めて南極点無補給単独徒歩に成功した鷹栖町在住の荻田泰永さんが4月18日、札幌エスタ・プラニスホール(札幌市中央区北5西2)で報告会を行った。

実際に使用したソリやテントなども展示

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 昨年1月17日に日本を出発し、今年1月5日に南極点に到達するまでの50日の全行程の様子や、使用したソリやウエア、南極点を目指した理由など、106人の来場者に自撮り映像を交えながら伝えた。

 荻田さんはこれまで、カナダ北極圏やグリーンランド、北極海を中心に単独徒歩による冒険を行い、2000年から2017年まで18年間で15回の北極行を経験している。

 南極点の無補給単独徒歩は今回が初めての挑戦。燃料や食料など100キロの荷物を積んだソリを引きながら、南極大陸のヘラクレス入江から南極点まで1130キロを50日で踏破したソリは2014年にTED SAPPOROで知り合った、植松電気(赤平市)の植松さんと素材から試作して共同製作した。食事は、朝はオートミールとミルクパウダー、昼はカロリー高めのチョコバーやナッツ、ビスケットなどを休憩ごとに、夜はアルファ米を食べていたという。50日間で体重が10キロ減ったという。

 これまで北極行を中心に活動していた荻田さんが南極を目指した理由は「北極とは違う世界を見たくなった」ため。2012年と2014年に北極点無補給単独徒歩にチャレンジしているが、氷が薄くなり飛行機のチャーターが難しいなど現地の環境が整わない影響で、3度目の挑戦のめどが立てられないことも背景にあるという。

 南極の景色は青い空と白い雪原。南極点は標高2800メートルあり、ゴールを目指す時には南極点から吹き降りてくるカタバ風に向かって歩いたという。紹介された映像にも、ゴウゴウという風の音が入っていた。

 「南極点に向かうまでの間にクレバスがあるため、ヘラクレス入江から南極点まで一直線に進むわけではなく、事前に把握しているクレバスを避け、太陽の位置と時間を参考に自分の位置を確認しながら方向を定めて歩いていた」と話した。

 目的地へ向かう途中の30日目に人と遭遇したというエピソードも。遭遇したのは、イギリス人の探検家ロバート・スワンさん。1989年に北極点国際隊で北極点到達を成功させており、南極点と北極点の両方を知っている荻田さんの憧れの存在という。

 今後の活動として、来年4月に希望する若者を連れて1カ月間北極行の徒歩旅行の実施や、再来年に北極点無補給単独徒歩の3度目の挑戦を挙げる。夏休みには、小学6年生を集めた冒険旅行も年に1回実施している。

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